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2014年09月28日

【NPO支援・震災復興・その他・複数分野】新しい助成金情報が届きました!

NPO支援・その他分野で新しい助成金情報が届きましたので、お知らせします。

【NPO支援・震災復興】
●平成26年度(第3回)エクセレントNPO大賞[「エクセレントNPO」をめざそう市民会議](締切:10月17日 当日消印有効)


●第4期「とうほくIPPOプロジェクト」
[株式会社フェリッシモ](締切:10月31日 消印有効 ※インターネット・FAXで応募の場合には16時まで)

●2014年度東北ろうきん復興支援助成金制度[東北労働金庫](締切:11月20日)

●2015年度JT NPO助成事業~地域コミュニティの再生と活性化にむけて~[日本たばこ産業株式会社](締切:10月1日~11月20日必着)

●S(支え合い)-1グランプリ第2回いがす大賞[S-1グランプリ第2回いがす大賞実行委員会](締切:11月28日必着)


【その他・複数】
●平成26年度愛・地球博成果継承発展助成事業[一般社団法人地球産業文化研究所](締切:10月15日~10月31日)

●平成27年度笹川科学研究助成【実践研究部門】 [公益財団法人日本科学協会](締切:11月1日~11月14日必着)

●平成27年度年賀寄附金配分[日本郵便](締切:11月14日)

●2015年度助成
[公益財団法人大阪コミュニティ財団](締切:10月1日~11月28日)


【文化・スポーツ・国際交流分野】新しい助成金情報が届きました!

文化・スポーツ・国際交流分野で新しい助成金情報が届きましたので、お知らせします。

【文化・スポーツ】
●2015年度音楽に関する公演他への助成[公益財団法人ロームミュージックファンデーション](締切:10月10日 必着)

●平成27年(2015年)度公募助成[一般社団法人私的録音補償金管理協会(sarah)](締切:10月31日 必着)

●平成26年度地域振興助成[一般財団法人前川報恩会](締切:10月1日~10月31日)

●平成27年度振興助成事業[公益財団法人図書館振興財団](締切:9月26日~11月10日 17:00必着)

●平成27年度美術分野助成[公益財団法人ポーラ美術振興財団](締切:10月1日~11月12日 必着)

●文化と芸術による地域振興助成[公益財団法人福武財団](締切:10月1日~11月14日 ※郵送の場合は締切日当日の消印有効)

●スポーツチャレンジ助成事業[公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団] (締切:11月17日)


【国際交流】
●2014年度アジア草の根[草の根市民基金・ぐらん](締切:10月1日~10月31日 当日消印有効)

●味の素『食と健康』国際協力支援プログラム2015年度支援事業[味の素株式会社](締切:10月31日)

●公益財団法人未来の東北博覧会記念国際交流基金助成金[未来の東北博覧会記念国際交流基金](締切:10月1日~11月10日)

●国際交流事業等助成金[公益財団法人宮城県国際化協会](締切:10月1日~11月10日)

●日米センター公募助成プログラム[国際交流基金(ジャパンファウンデーション) 日米センター](締切:12月1日 必着)


また、お知らせした以外の助成金情報はこちらをさらに東日本大震災関連の助成金情報はこちらをご参照下さい。

助成金を活用し、組織力アップや事業・活動の充実を図りましょう!

【環境・まちづくり分野】新しい助成金情報が届きました!

環境・まちづくり分野で新しい助成金情報が届きましたので、お知らせします。

【環境】
●第17回(2015年)日本水大賞[公益財団法人日本河川協会](締切:10月31日 ※郵送の場合は当日消印有効)

●第25回コメリ緑資金[公益財団法人コメリ緑育成財団](10月31日 当日消印有効)

●2014年度環境保全プロジェクト助成[公益財団法人損保ジャパン日本興亜環境財団](締切:10月31日 当日消印有効)

●2014年第3四半期 アウトドア自然保護基金プログラム[コンサベーション・アライアンス・ジャパン] (締切:11月15日)


【まちづくり】
●2015年度安全事業に関する助成の募集[公益財団法人日工組社会安全財団](締切:10月31日)

●赤い羽根平成27年度助成事業「住みよい地域づくり支援事業」 [仙台市共同募金委員会](締切:11月4日~12月19日)


また、お知らせした以外の助成金情報はこちらをさらに東日本大震災関連の助成金情報はこちらをご参照下さい。

助成金を活用し、組織力アップや事業・活動の充実を図りましょう!

【子育て支援・福祉分野】新しい助成金情報が届きました!

子育て支援・福祉分野で新しい助成金情報が届きましたのでお知らせします。

【子育て支援】
●平成26年度生命保険協会「子育てと仕事の両立支援プロジェクト」助成活動 [一般社団法人生命保険協会](締切:10月31日 当日消印有効)

●平成27年度キリン・子育て応援事業[公益財団法人キリン福祉財団](締切:11月9日 当日消印有効)

●日母おぎゃー献金基金助成金[公益財団法人日母おぎゃー献金基金](締切:11月30日)

●赤い羽根平成27年度助成事業「子育て支援事業」[仙台市共同募金委員会] (締切:11月4日~12月19日)

●2015年度防災教育チャレンジプラン [防災教育チャレンジプラン](締切:11月25日 15:00迄)


【福祉】
●平成26年度福祉助成 [一般財団法人前川報恩会](締切:10月31日)

●平成27年度 キリン・シルバー「力」応援事業 [公益財団法人キリン福祉財団](締切:10月31日 当日消印有効)

●社会福祉育成推進のための平成26年度助成事業
[公益財団法人愛恵福祉支援財団](締切:11月20日 当日消印有効)

●第11回精神障害者自立支援活動賞(リリー賞)[NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ](締切:12月31日 当日消印有効)


また、お知らせした以外の助成金情報はこちらをさらに東日本大震災関連の助成金情報はこちらをご参照下さい。

助成金を活用し、組織力アップや事業・活動の充実を図りましょう!

2014年09月27日

みやぎNPOプラザからのお知らせです

みなさんこんばんは。みやぎNPOプラザより10月初旬予定につきまして
2件ほど告知させていただきます。

まず、短期ショップオープンのお知らせです。
10月1日(水)から10月7日(火)まで
みやぎNPOプラザ短期ショップスペースにて「フラワーセラピー短期ショップキャロブラン仙台」がオープンします!
団体のマスコットフラワーであるオーストラリアンワイルドフラワーの販売
およびフラワーアレンジメント作品の販売、展示、花材道具の販売をおこないます。
また、どなたでも気軽にご参加いただけるフラワーアレンジメント体験教室も随時開催します。
皆様のご来館をお待ちしております♪

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★フラワーセラピー短期ショップキャロブラン仙台★

期間:10月1日(水)~10月7日(火)
※10月5日(日)、10月6日(月)は休業です

時間:10:30~15:00まで

場所:みやぎNPOプラザ短期ショップスペース
※フラワーセラピー体験をご希望の方は花材の準備等のため、事前にお問合せください。

次にレストラン臨時休業日のお知らせです。

みやぎNPOプラザ内にありますレストラン「オリーブの風」の臨時休業日のお知らせです。
10月2日(木)~10月4日(土)までの3日間、
レストラン「オリーブの風」が臨時休業となります。
尚、10月7日(火)より通常通り営業しますので、是非ご利用ください。

★レストラン「オリーブの風」★

営業時間:11:30~16:00
(ラストオーダー:15:30)

定休日:日、月、祝日、年末年始

(TAKA)

2014年09月25日

NPO夜学開催!

9/24(水)、今年度第2回目のNPO夜学が開催されました。

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今回のNPO夜学のテーマは「NPOを立ち上げる」
。22名の方がご参加くださいました。

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ゲストはNPO法人Switchの高橋由佳さん。
NPOを立ち上げた経緯や、NPOを立ち上げの際の苦労したエピソードなど
実体験を交え、お話いただきました。

お話のなかで、「NPOを立ち上げ、団体の活動を継続していくには、
お金持ちでなく、人持ちであることが重要」
という言葉が印象的でした。

団体の立ち上げや、活動継続において「お金」、「資金」に
フォーカスされることが多いですが、
人材、活動の担い手が何より重要である
と改めて感じました。

後半は参加者同士でグループに分かれ
グループディスカッションを行いました。
グループディスカッションのテーマは
「いまの日本の子ども、若者の課題は何か?」です。

ディスカッションでは、「教育格差」「自律」などグループごとに、
さまざまな課題が挙がりました。
また、同じテーマの課題に対しても、集まったメンバーやグループにより、
全く異なった視点で、活発に議論されていたことが印象的でした。

課題に対して、行動する始めの一歩は一人でも、多くの人たちに呼びかけることにより、
自分では思いつかなかった新たな発想と知恵が集まり、新たな課題解決の糸口になる。
そんなことを改めて学ぶワークとなりました。

「NPOについて知りたい!」
「自分に合ったNPOへの関わり方を見つけたい!」
「一緒に活動する仲間を見つけたい!」
NPO夜学をとおして、参加者の皆さん同士
それぞれの想いを共有することにより、
最初の一歩を踏み出すきっかけの場となればと考えています。

次回NPO夜学は11月26日に開催します。
テーマは「働きながらNPO」です。
ゲストはママとシネマ実行委員会の眞野 美加さんです。
「働きながらでもNPOってできるの?」など、
仕事とNPOを両立する秘訣などをゲストに伺います。

皆様のご参加をお待ちしております。

(TAKA)

サンフランシスコのアーバンフォレスト

 長い間、NPOの世界であれこれ考えたり行動したりしていると、自分にとって分かりやすい、つぼのようなNPOの形が幾つか見つかるようです。

 サンフランシスコにある「 Friends of the Urban Forest」がその一つでした。直訳すると「都市の森の友たち」となるでしょうか。

 12年ほど前、たまたま知人の案内で立ち寄りました。オフィスにいたスタッフの話によると、都市の緑化に取り組んでいるNPOでした。新しい住宅地や緑の少ない地域で、街路樹を植えたいという希望がある場合にサポートするのが仕事でした。

 サンフランシスコ地域はもともと砂漠でした。都市化が進むにつれて住宅地が外縁に向かうとともに、人が住むにふさわしい緑をどう導入するかが大きな社会的テーマになりました。

 「 Friends of the Urban Forest」は、都市づくりや森林資源、環境などの専門家とのネットワークを持ち、地元に緑化プランがあるところに限って支援していました。地元に動きがある、住民が主体的に参加する動きを支援する点がみそです。緑化に必要な資金の調達についても専門的な見地から支援していました。1981年以降、4万7千本の木を植えたそうです。

 地域に計画があって、市民がボランティアで参加する動きがあるところに、専門的な知識や技術を持つNPOがかかわる形です。当時も、日本の都市の緑化は自治体の公的な取り組みであることが多く、樹木の選定段階から市民とNPOが協働する姿は非常に新鮮に映ったものです。

 米国モデルのNPOを理屈で理解するとともに、市民と専門家たちとのジョイントの現場をひとつひとつ回ることで、やっと実像がつかめたような気がしました。その点、今の日本にはNPOの現場が多様かつ無数にあるので、その気になれば自分に合ったモデルに必ず出合えるはずです。

「 Friends of the Urban Forest」のウェブサイト


「 Friends of the Urban Forest」とは(Wikipediaより)


2014年09月19日

米国モデルを借りて・・。NPOプラザ、情報ネット

 日本のNPOは、おおむね米国モデルを参照しながら進んできた、といっていいでしょうか。みやぎNPOプラザの場合も、平成10年(1998年)10月に米国デラウェア州のデラウェア大学で行われた「米国NPO研修」が下敷きになっています。

 宮城県とデラウェア州が姉妹都市関係にあったことから、民間交流の一環として宮城県内のNPOのリーダーらが招待されたのでした。

 みやぎNPOプラザは、デラウェア州の商業都市ウィルミントンにあった「NPOビル」が刺激になっています。このビルはダウンタウンの真ん中にあり、デラウェア州のさまざまなNPOが入居していました。「インキュベートビル」の趣があり、NPOを支援するプログラムも、この拠点を軸に運営されていました。「ダイアモンドネット」という、NPOのための専門サイトを知ったのも、この研修のときです。みやぎNPOプラザの高度情報機能としてセットされたウェブサイト「みやぎ情報ネット」は、「ダイアモンドネット」に触発されて開発に着手しました。

 デラウェア大でのNPO研修や「ダイアモンドネット」については河北新報社の「Web日誌」に報告してあります。だいぶ古い報告のため、リンクが実に不本意(笑い)なことになっていますが、ぜひご覧ください

 残念ながら「ダイアモンドネット」はとっくに廃止されました。その代わりにNPOをサポートする非営利組織「DANA(The Delaware Alliance for Nonprofit Advancement)」のポータルサイトがあります。この組織は、このブログで紹介したハワイの中間支援組織「HANO(ハノ Hawaii Alliance Of Nonprofit Organizations)」とよく似た活動体です。

 米国モデルを借りて出発した、宮城の非営利分野の取り組みがその後、どう歩みを進め、独自の手法や展開をどれだけ生み出すことができているのか、じっくり研究する時間がほしいものです。(館長K)

【関連情報】こういうのもあります。

米国デラウェア大学研修参加報告
「日本型シニアセンターを求めて」

 

4団体がNPO法人に認証されました

8月11日~9月10日の間で、宮城県内で新たに4つの団体のNPO法人設立が認証されました。
認証された団体はそれぞれ下記の通りです。

【宮城県等】

 ▼TEDIC
  (認証日:平成26年8月28日)
  子ども・若者の社会的繋がりの啓発・促進を図る事業
 ▼てくてく
  (認証日:平成26年9月8日)
  松島町における介護保険事業及び世代間交流の場作り事業

【仙台市】

 ▼サン・キッズ保育園
  (認証日:平成26年8月28日)
  保育事業
 ▼ひまわりの会
  (認証日:平成26年9月1日)
 求職者に対する就労支援、情報提供事業
 雇用全般・社会生活に関する相談、調査研究、情報提供事業
 ストリートチルドレンの生活支援、物資提供及び教育支援事業
 等


  なお、最新の法人一覧は下記リンクからご覧いただけます

◎宮城県環境生活部共同参画社会推進課 NPO・協働社会推進班
◎仙台市市民局市民協働推進課

みやぎNPO情報ネットでも、NPO法人認証団体一覧を紹介しています。

2014年09月17日

「メディア猫の目 みやぎNPOプラザ編」がスタート

 石巻市に本社のある地域新聞社「三陸河北新報社」との間で進めてきた連携プランが実現しました。同社のウェブサイト「メディア猫の目」で、「みやぎNPOプラザ」の専用ブログがスタートしたのです。
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/blog/miyagi-npo

 「メディア猫の目」は、地域新聞社が日々発信する地域ニュースに加えて、NPO分野の情報に着目しています。NPOは地域の問題に最も近いところで活動しています。「メディア猫の目」は、地域に密着したNPOが有する情報は、地域の人々にとっても重要な意味を持っているはず-という仮説を設定しています。新聞社のニュースや情報だけでなく、地域が生み出す情報にも注目している点で、地域新聞社のウェブサイトとしては極めてユニークです。

 「猫の目ブログ みやぎNPOプラザ編」は、宮城県のNPO支援施設「みやぎNPOプラザ」を運営するNPO法人「杜の伝言板ゆるる」(大久保朝江代表理事)が三陸河北新報社に提案する形で実現しました。みやぎNPOプラザと地域メディアの連携については、宮城県も積極的に受け止めています。

 「猫の目ブログ みやぎNPOプラザ編」では、NPOのコンテンツと地域メディアの情報をさまざまな形で組み合わせることで、地域発の情報発信に努めます。

 みやぎNPOプラザが運営するウェブサイト「みやぎNPO情報ネット」に掲載される情報を石巻圏に発信するために地域新聞社のウェブサイトがひと役買う意味もあります。発信される情報は、NPOにとって必要な、経営基盤の強化に役立つ情報や助成金情報、国・県の施策に関する情報、みやぎNPOプラザが実施する講座やセミナーに関する情報など盛りだくさんです。

 石巻圏におけるボランティア・市民活動の動きを全国に発信するためにも、このブログを活用することも考えています。(館長K)

会計・税務講座を開催

9/17(水)「正しく理解!お金の管理の仕組み」講座を開催しました

講師に公認会計士の成田由加里さんをお迎えし、
日々の会計管理の方法や組織内の会計ルールの作り方について
お話しいただきました。

講座のはじめに、受講者の方それぞれ、今回の講座の参加のきっかけ、
日々の会計の困りごとなどをお話しして頂きました。
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3時間という長丁場の講座でしたが、最近の事例などを交えた内容で、
皆さんは真剣に先生のお話に耳を傾けていました。

ミスや不正を防ぐ仕組みづくりのためには会計担当者だけでなく、理事も含め
た責任と役割を明確にした組織を整えなければなりません。

2014年09月13日

3つの目標、6つの活動/ハワイのNPO支援(3)

 HANO(ハノ Hawaii Alliance Of Nonprofit Organizations)の代表でCEOのリサ・マルヤマさんは「英語を話す人にとっても難しいんだけど見ますか?」と笑いながらHANOの定款とセットになる「細則」をコピーしてくれました。

hano_rule.jpg定款そのものはウェブサイトに掲載されているのを事前に確認してありました。(より正確に言えば、細則もウェブサイトに存在します)

 細則には「団体の名称」から始まって「主たる事務所」「メンバーの区分」「投票の権利」「理事会の権限」など、日本のNPO法人なら定款本体に含まれていそうな決まりが詳細に書かれています。確かに英語を話す人にとっても難しい内容です。

 では「定款」には何が書かれているかと言えば、「HANO's Mission(使命)」「HANO's Goals(目標)」「What We Do(活動)」などです。その定款がウェブサイトでは「About Us(団体紹介)」としてそのまま掲載されています。逆に言えば、「団体紹介」として使えるほどに、定款を分かりやすく工夫しているということになります。非営利団体に関する情報のうち、どの部分を誰に伝えたいのかについて、よく練られている印象です。
http://hano-hawaii.org/newhano/index.php/about-us

 定款の中で、HANOが自らを規定している表現としては、まず「使命(Mission)」があります。かいつまんで言えば、ハワイの非営利団体それぞれが有する力をさまざまな形で結集し、「集団の力」とすることを通じて「ハワイにおける暮らしの向上につなげる」です。

 そのうえで3つの「目標」を設定しています。

①地理的な要因や分野の壁を乗り越えて展開する多様な協働を実現する。
②非営利セクターを反映した政策提言に取り組む。コミュニティーの価値を重視し、人や自然に対する投資を導き出す。
③HANO自体が持続的に活動できるように事業基金を確立し、メンバーがHANOの財政に寄与できるような環境を作る。

 具体的な活動は6分野にわたって定義されています。

①専門家の派遣や講座
 非営利団体がネットワークを作ったり、さまざまな課題を乗り越えるための知識や技術を習得し、アイデアの共有、協働に取り組む。そのためのリーダーの派遣。

②政策提言と公共政策
 HANOは、NPOで決定権限を持つ人たちが非営利に関する情報を探す際に役に立つ組織です。地域のグループのための公共政策を実現するために企画力を提供します。地域のNPOのために常に待機しているというイメージを込めています。

③調査と情報
 HANOはハワイの非営利セクターのための情報センターです。同時にハワイの非営利セクターに関する情報センターでもあります。能力開発のためのコンサルティングを引き受けます。
④コミュニケーション
 HANOはニュースレターや求人情報、イベントカレンダー、会員の更新情報、ハワイの非営利組織に役立つ報告、その他の情報資料を提供します。
⑤高度な人材育成
 職業訓練の幅広いメニューを開発するためにワークショップや他の組織との協働機会を提供します。
⑥商品とサービス
 メンバー限定の一括購買の仕組みを持ち、各団体の時間と経費を節約しましょうと呼び掛けています。NPOを束ねることで商品やサービスを一括購入できるようにしています。どの団体でも必要な会計ソフトや寄付を集めるためのオンラインサービスなどを一括して購入できます。

 マルヤマさんは「HANOのメンバーに対するサービスは、各種トレーニングと多岐にわたるコンサルティングが中心になります。指導にあたる専門家はわれわれが有償でお願いし、NPOには無償で機会を提供することも多いです」と説明しています。

 HANOの場合、情報を提供したり、専門家を派遣するタイプの支援サービスが中心でした。みやぎNPOプラザや仙台市の市民活動サポートセンターのように、事務スペースや共有設備を貸したり、資金力のないNPOに対して期間限定で「インキュベートルーム」を提供するようなサービスはありませんでした。

 「ハワイでもずいぶん前にはそうしたサービスがありましたが、なくなってしまいました」とマルヤマさん。その理由についてマルヤマさんは「経営基盤を強化できるようなトレーニングプログラムが思うように進まないのに、ある時期だけインキュベートルームを利用できても、難しいことが多い」と指摘しています。

 拠点確保を支援するサービスを必要とする団体は常に存在するので、インキュベートルームのようなタイプの支援を一概に否定はできません。ただ、期間限定で場所だけを貸しても、組織基盤が強化できなければ、なかなかうまくいかない。その逆に組織基盤の強化や事業開発、人材育成、資金調達に関する支援が充実すれば、拠点の確保は後からついてくる、というのがハワイにおける中間支援の経験則のようです。

写真はHANOの定款細則。

さらば、「やぎのプザ」!!

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皆さま、お気づきの通り、震災の時、みやぎNPOプラザ一階ロビー
のガラスがかなり破損したため、ガラス面の表示が、
「みやぎNPOプラザ」ではなく、「やぎのプザ」になっており、
ご迷惑をおかけしておりました。

完全な修繕までの一時的な対応策ではありますが、
このたび、宮城県の担当課の方が、表示を作成してくださいました。

これで、初めてプラザに来る方にもわかりやすくなればいいな~と
思います。

完全な修繕までは、もう少しお待ちくださいませ<(_ _)>

(庄真)

利用者懇談会を開催しました。

9/12(金)みやぎNPOプラザにて利用者懇談会を開催しました。

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利用者懇談会は、NPOプラザを、より使いやすい施設にするため、
利用者様から多彩な意見を聞く機会とすることを目的に開催しています。

また、それぞれのNPOが抱える運営の悩みや課題を参加者同士で共有し解決方法を探ったりなど、団体同士の情報交換やネットワークづくりの場としても期待されています。
利用者懇談会は、年2回開催されており、
今回は、今年度第1回目として、みやぎNPOプラザ入居団体の方を対象に開催されました。

懇談会の情報交換・情報共有の場では、各団体の今後の活動の展望や、
ボランティアスタッフの状況などについて話がありました。
また、プラザ施設・運営に関しての気づき・課題を共有することにより、
今後の改善策について検討する機会となりました。

利用者のみなさまと共に協力し、よりよい施設にするために、
今後もこのような機会を大切にしてまいります。
次回、第2回目の利用者懇談会は2月を予定しております。
次回はプラザをご利用いただいている方を対象としている懇談会となります。
詳細が決定次第、随時お知らせをさせていただきます。

(HASHI)

2014年09月12日

2014年9月11日 「基礎から学ぶ!NPO法人設立講座」が開催されました!!

9/11(木)NPOのためのマネジメント講座
「基礎から学ぶ!NPO法人設立講座」が開催されました。

今回は、定款作りや設立総会の開催など、NPO法人設立の
道のりにおいて欠かせないポイントを学び、また、団体の
活動にあった組織づくりを目指すためにも法人化するメリッ
ト・デメリットについて参考にしていただくための講座です。

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まず、「NPOとは何か?」について、そして、
「NPO法人設立までの流れや法人化においてのメリット・デ
メリット」などの基礎的なお話がありました。
後半は定款や事業計画書作成についてのアドバイスや任意団
体からNPO法人化への移行時の注意点などNPO法人化に欠か
せないポイントを学びました。

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参加者は、これから法人を設立したいとお考えの方や、何か
市民活動に参加したいとお考えの方が多く、皆さん熱心に講
座を聞きいっていました。
今後は別な講座や相談を受けてみたいという声や申込みが
ありました!

次の講座は9/17(水)に「正しく理解!お金の管理のしくみ」
の会計講座が開催されます!!
また、毎週水曜日に個別の専門相談も開催されておりますので、
是非ご利用下さい。

2014年09月09日

有給スタッフは4人/ハワイのNPO支援(2)

 HANO(ハノ Hawaii Alliance Of Nonprofit Organizations)の事業規模は年間収入で約5000万円です。

nikki.jpg会費を払って参加している非営利団体は199。ハワイ全土のNPO支援を目的としていますが、地勢的な理由でどうしてもホノルルのあるオアフ島が中心の活動になっています。

 政府・行政や企業等とNPOの間に位置して多様なNPO支援に取り組んでいます。そのためにHANOのようなNPOを「中間支援組織」と呼ぶことがあります。宮城県で言えば、宮城県の指定管理団体として「みやぎNPOプラザ」を運営しているNPO法人「杜の伝言板ゆるる」のようなものです。

 みやぎNPOプラザにかかわっている1人として驚いたのは、これだけのNPO支援に取り組んでいる中間支援組織の有給スタッフが4人しかいないことでした。組織の運営体制の概略は以下の通りです。
●理事会
 理事長、副理事長、副理事長、会計、監事ら理事17人
●常勤スタッフ   4人
●ボランティア   1人
●コンサルタント 11人

 この日の取材には、常勤スタッフのうち、代表でCEO(最高経営責任者)のリサ・マルヤマさんと公共政策政策担当のニッキ・ラブさんが応じてくれました。

 ラブさんの話。

 「連邦政府や州、郡、市の公共政策が非営利団体のためになるような環境づくりを目指しています。特に州や市の政策について関心を持ち、情報を集めています。何か問題があれば非営利団体に伝え、対応策を考えるのが仕事です」

 ラブさんによると、公共政策担当のスタッフの最大の仕事は税金面で非営利組織の不利にならないようにすることだそうです。「非営利組織の場合、基本的に税金面で優遇されていますが、ときどき政府が規制を強め、課税を強化しようとするので、非営利組織にかかわる政策全般に注意を払う必要があります」
 
 公共政策に問題があるときには、非営利団体の声を集め、非営利組織からの政策提言としてまとめていきます。非営利団体の存在理由の一つとされる「Advocacy(アドボカシー)」の領域です。
 
 HANOの有給スタッフが4人しかいないのは、HANOのNPO支援には施設や設備を提供するサービスがなく、さまざまな形での情報提供や講座、コンサルティングが中心になっているからです。

 ちなみにCEOは理事会の直下にあって、経営全体に責任を持つ人です。

 写真はHANO公共政策担当のニッキ・ラブさん。
(館長K)

2014年09月03日

本日より短期ショップオープン!!

本日より、みやぎNPOプラザにて短期ショップがオープンします。
今回オープンするのは、フラワーセラピーショップキャロブラン仙台さんです。

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夏の暑さもいつの間にか涼しくなり、だいぶ過ごしやすくなってきました。
秋の訪れですね。
秋は、木々が色づきはじめ、果物がおいしく実り、
『○○の秋』と称されるように、過ごしやすく楽しい季節です。
みなさんは、○○の秋といえば何を思いつきますか?

そんな秋の訪れが日に日に感じられる9月。
本日より、みやぎNPOプラザにて短期ショップがオープンします。
今回オープンするのは、フラワーセラピーショップキャロブラン仙台さんです。

フラワーセラピー研究会では、”花でコミュニケーション”を理念にボランティア活動を展開しています。
短期ショップでは、団体のマスコットフラワーであるオーストラリアンワイルドフラワーの販売及び花材、フラワーセラピー作品を販売しています。
今回のイチオシはオリジナル写真ボードです!

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ぬくもりのある木製の板にオーストラリアンワイルドフラワーとジュート生地
を組み合わせて作った作品です。秋らしい配色と独特の素材感が特徴です。
大切な写真を飾ったり、スクラップを作ったり、
アレンジは自由自在!お部屋のインテリアとしても最適です。

今回は特別にオリジナルボードを作成できるワークショップも体験も受付しています!(¥1,000(材料費込)※要予約制)また、オリジナルボード以外の作品に関するワークショップも要予約制にて、受け付けています。ご興味のある方は、事前に下記連絡先へにお問い合わせください。

おむすび2 - コピー.JPG
↑ワークショップで一番人気のフラワーアレンジメント作品

プラザで『文化の秋』?『芸術の秋』?を満喫してみてはいかがでしょうか。
みなさまのご来店をお待ちしております!

☆★フラワーセラピーショップキャロブラン仙台★☆

日時:9月3日(水)~9月9日(火)
※9月7日(日)、9月8日(月)は休業です。

時間:10:30~15:00

場所:みやぎNPOプラザ短期ショップスペース
お問合わせ:090-9428-4342(担当上野さん宛て)

2014年09月02日

HANOを紹介します/ハワイのNPO支援(1)

 先月、2度目のハワイに行きました。あくまで仕事です。2年がかりでやっと実現したメディア関連の取材でした。

hano01.jpg せっかく行くんだからハワイのNPO事情も少しは仕入れようと訪問したのが、ハワイのNPOをサポートしている「HANO(ハノ)」です。
http://hano-hawaii.org/newhano/

 「HANO」は「Hawaii Alliance Of Nonprofit Organizations」の略です。「ハワイNPO連合」「ハワイNPO連携」・・。どう訳してもすっきりしませんが、要するにハワイのNPOを支援しているNPOです。みやぎNPOプラザの指定管理団体である「杜の伝言板ゆるる」と同じ性格を持つNPOです。Intermediary(中間的)な立場にあってNPOを支援するので「中間支援団体」と呼ばれることもあります。

 ハワイには小さなものも含めて非営利団体が5000近くあるといわれます。「HANO」に会費を払ってサポートを受けている団体は274団体です。内訳は非営利団体199、個人64、企業メンバー10、政府メンバー1人。加入している非営利団体の77%はオアフ島で活動しています。以下、マウイ島7%、カウアイ島2%、ラナイ島1%などと、オアフ島への集中ぶりが際立っています。

 宮城県内の認証法人776団体のうち、仙台市所管分53%、宮城県所管分46.8%
ですから、宮城県における仙台市の集積をさらに上回っています。

 取材に応じてくれたHANO代表のリサ・マルヤマさんは「オアフ以外は飛行機で行くのですが、費用もかかるし大変。どうしてもウェブを活用したサポートが中心になります」と話していました。。

 HANOの財政規模は、年間収入が489000ドル(約4890万円)、年間支出が375000ドル(約3750万円)。サポートを受けている団体からの会費収入は全体の13%だけで、各種基金からの収入67%、トレーニングやコンサルティング収入が13%、講座・講演による収入が4%となっています。(館長K)
(このシリーズは随時掲載、他のサイトにも同時掲載することがあります)

2014年09月01日

あらためて考えたい。「NPOらしさ」とは

 最近、NPOで働く環境が次第に整ってきたように見えます。「NPOで働くとは」といったテーマの講座やセミナーが目立つようになりました。

plza_photo02.jpg  「NPOで働くとはどういうことか?」という質問は、NPOの枠組みを日本に持ち込んだ当時、米国のNPOの関係者に会えば必ず投げ掛けた質問の一つです。20年近く前のことです。返ってきた答えのうち最も重要だと今でも考えているのは以下のようなパターンです。

  「NPOには普通の企業では得られない魅力があります。それは自分の仕事を本当に自分の仕事だと思えることです。上司や組織の都合が優先されるのではなく、自分の意思や能力から多くのことが始まるのがNPOの魅力です。失敗も含めて納得のできる仕事をしたい。給料の多寡ではないんです」

 NPO、非営利の世界には、やはり営利企業とは基本的に異なる価値観を投入すべきでしょう。ポイントは、NPOの現場にかかわる人の思いを尊重しながらNPOとしての仕事を組み立てることです。その点が、企業運営とは全く異なる目配り、気配りを要するゆえんです。メンバーの気持ちを最優先に考え、しかもコスト効率を追求し、成果まで導き出さなければなりません。民主主義や市民参加、議論を通じて進む-といった感覚に乏しい日本においては、NPO本来が抱える難しさといっていいでしょう。観点を少し変えると、NPOにとって本来、欠かせない要素である「ボランティア」の参加シナリオを、どれだけ本気になって考えうるかといった問題にもつながります。

 資金調達や組織マネジメントも含めて、NPOが持続可能なプレイヤーになるのは大変なことです。だから、これまではとかく組織基盤の強化に関する議論が先行しがちでした。ややもすると、企業と変わらない組織の論理やムードが支配的になっている事例も多々あります。

 今年3月末までの40年間、わたしは企業の中で生きてきました。40代以降の20年間はボランティアやNPOの世界にもかかわってきましたが、何と言っても企業育ちです。そのせいか「企業的なるもの」へのアンテナだけは高くなってしまい、事業性を追い求めるあまり、過度に企業的になっている事例には戸惑いを覚えます。

 NPOに関する議論が日本でも始まったばかりのころ、幾つかの「外来語」をNPOのポイントだと思い込みました。たとえば「NPOはミッション(Mission)が大事」という常とう句をよく使ったものです。「ミッション」を日本語にすれば「使命」「理念」ということになるでしょうが、営利企業だって、企業の憲法でもある「定款」の前に「理念」を掲げています。

 また、NPOを説明するのに「社会貢献」を強調したがる傾向があったかもしれません。しかしながら、営利企業だって、社会に貢献するために事業に取り組んでいます。重要なのは「どう社会貢献するか」です。

 これらはすべて企業の経営者らから早々とたしなめられたポイントです。恥ずかしながらNPOを特別視する気持ちが裏目に出ました。一昔前の消化不良を振り返ってもあまり意味はありませんが、NPOがまだまだ特殊な存在だったころのイメージを自ら一掃します。地域に存在する多様なプレイヤーたちとも協働できるNPOのありようについて実地に考えてみたいのです。

 写真はみやぎNPOプラザの「交流サロン」です。
(館長K)