9.28(水)開催 今のままで大丈夫?NPOのためのリスク管理講座
9月28日(水)、みやぎNPOプラザで「今のままで大丈夫?NPOのためのリスク管理講座」を開催しました。
当日は、あいにくの雨でお天気には恵まれませんでしたが、20団体から26名の方にご参加頂きました。
講師は、法律の専門知識を活かし県内のNPO法人の立ち上げや運営にも携わっていらっしゃる弁護士の勝田亮さんです。
そもそも「リスク」とは、発生することで団体に「不確実な結果」をもたらす要因のことです。
安心して活動を継続するためにも、悪い結果を引き起こす可能性のある要因を事前に予見し、
対策を立てる必要があります。これがリスク管理です。
さらにリスクは大きく「組織運営リスク」と「活動リスク」の2つにわけることができます。
「組織運営リスク」とは主に労務管理・情報管理・会計管理・施設管理・事業管理にかかわるリスクで、どの分野で活動する団体にも共通するものです。一方で「活動リスク」とは、それぞれの団体の活動に起因する特有のリスクです。
これらの点を踏まえ、勝田さんからはリスク管理についての基本的な考え方と団体内での対策の立て方について、わかりやすい解説がありました。
想定されるリスクはさまざまですし、全てに対応しようと考えると、人手や資金が不足しがちなNPOには大変です。
そこでリスク管理では、まず想定されるリスクを洗い出します。更に洗い出したリスクのなかでも被害の大きなものや発生頻度が高いものを分析し、どのリスクから対策を立てるべきか優先順位をつけます。
その後は、団体内で対策についてマニュアルを整備し研修を重ねることで、スタッフやメンバー間でリスク管理についての認識を共有し、対策を実践していきます。
しかし、リスク管理は対策の実践だけで終わりではありません。
その後も対策の改善や新しいリスクへ備えるため、定期的にリスク管理について再検討する必要があります。
つまり、リスクの洗い出し→優先順位付け→認識の共有と対策の実践→再検討というサイクルを続けていけば、
団体のリスク管理の精度は向上し、管理できるリスクも増えていきます。
公益活動を行うNPOにとって、社会的信用や市民からの支持は何よりも重要です。
大きなトラブルによって信用や支持を失わないためにも、ぜひリスク管理を実践してみてください。
みやぎNPOプラザでは、11月18日(金)に
「NPOのためのマイナンバー制度と労務管理講座&雇用何でも相談会」を開催します。
こちらにも参加して、市民からより一層支持される団体運営を目指しましょう!