NPOと政治活動
市民活動総合情報誌「ウォロ」(2014年12月1日号)に関西学院大学教授の岡本仁宏さんが「NPOの政治活動について」と題する評論を寄せています。
岡本さんは「政治活動」を「政治上の施策」にかかわる活動、「政治上の主義」に関わる活動-など4つに分類しています。この区別をしっかり意識する必要があると強調し、それぞれについて説明しています。「NPOは政治活動をしてはいけない、と言われることがあるが、真っ赤なうウソである」と明快に言い切っています。衆院選が終わったばかりでもあるからでしょう。とても現実感をもって読むことができました。ぜひ「ウォロ」をご覧ください。
市民活動と政治活動の関係は、古くて新しい問題です。NPO法が成立して間もないころ、都内で開かれた公開研修会でも、このテーマが取り上げられたのを思い出します。講師をわざわざ米国から読んで、米大統領選とNPOの関係を教材に考えました。あまりに論点が多かったために、すべてを思い出すことは難しいのですが、「候補者が全員参加する討論会であれば、NPOが主催するのはかまわない」というポイントだけがなぜか記憶に残っています。
(館長K)