コロナウイルスで総会が開催できない場合?事業報告書が遅れそうなときは?
NPOの皆さんは、新型コロナウイルスの感染拡大の防止や、
あるいはこれらに関連して困難を抱えている方々の支援に
尽力されていると思います。
そのようななか、新型コロナウイルスの感染拡大に係る
NPO法制度の運用について、内閣府が「内閣府NPO
ホームページ」に掲載しました。
https://www.npo-homepage.go.jp/news/coronavirus/coronavirus-qa
現状で開催しづらい総会はどうしたらいいか、事業報告
提出が遅れてしまいそうな場合にはどうしたらいいか、
の質問の回答が掲載されています。
なお、団体ごとに状況が異なりますので、詳細については、
所轄庁にお尋ねになることをお勧めいたします。
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Q
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、社員総会が開催しづらい
状況です。社員総会の開催を省略することはできますか。
また、WEBやネットワーク経由で社員総会を開催、決議しても
よいですか。
A
NPO法人は、毎年1回必ず社員総会を開催することが義務づけ
られていますので、社員総会の開催を省略することはできません。
この法律では「社員総会の決議の省略」(法第14条の9)を定めており、
書面と電磁的記録による社員総会の開催や「持ち回り決議」も制度上
可能とされています。
また、社員が実際に集まらずとも、様々な新たなIT・ネットワーク
技術を活用することによって、実際上の会議と同等の環境が整備される
のであれば、社員総会を開催したものと認められます。
その場合、役員のみならず、社員も発言したいときは自由に発言
できるようなマイクが準備され、その発言を他者や他の会場にも
即時に伝えることができるような情報伝達の双方向性、即時性の
ある設備・環境が整っていることが必要です。
(出典:「解説特定非営利活動法人制度(平成25年5月)」P51~52)
上記を御参考にしていただき、社員総会について、柔軟な方法による
開催を御検討ください。
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Q
新型コロナウイルスの感染拡大により、法第29条で規定されている
事業報告書等の提出が遅れそうな場合、どうすればいいですか。
A
本Q&A3-10-1では、特定非営利活動法人の認定に際し、
「天災の影響など申請法人の責めに帰されない事情や、特にやむを
得ない事情による事業報告書等の提出の遅延等があった場合にまで、
実績判定期間中の期限内提出の有無のみによって認定等の可否が
決定されることは適当ではありません。そうした事情がある場合には、
認定申請を行う所轄庁に対して、当該事情を十分説明した上で、
所轄庁と相談しつつ、認定の手続を進めることとなります。」
と記載しております。
今般の新型コロナウイルスの感染拡大は、上記の「天災の影響など」に
相当すると考えられますので、事業報告書等の提出の遅延につき、
所轄庁に相談することを推奨します。
なお、新型コロナウイルスへの今後の取組の進展に応じ、Q&Aの
追加などが生じれば、改めて周知いたします。
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