10/4(金)社会的インパクト・マネジメント入門セミナー開催
NPOセクターでは、「社会的インパクト評価」という言葉が
よく聞かれるようになりました。
2016年から内閣府が推進し始め、複数の調査事業も行われています。
また、今年度から始まる見込みである休眠預金の交付においても
社会的インパクト評価の実施を求められることが明記されています。
NPOにとって、避けて通れないものになりつつあるこの評価。
そこで、一般財団法人CSOネットワーク常務理事の今田克司さんを
講師に迎え、県内や近県のNPO支援組織や支援施設の職員を対象に
「社会的インパクト・マネジメント入門セミナー
~評価をNPOの力にするために~」を開催し、
社会的インパクトの概念や潮流、社会的インパクト・マネジメントの
実践などを学びました。
社会的インパクトとは、短期、長期の変化を含め、当該事業や活動の
結果として生じた社会的、環境的なアウトカム(成果)のことを
言います。
そして、それらの情報にもとづいた事業改善や意思決定を行い、
社会的インパクトの向上を志向するマネジメントが、
社会的インパクト・マネジメントです。
評価というと、第三者に自分たちの取組みの良し悪しを判断される
ものという、負のイメージを持つ人も少なくないですし、
また、小規模の団体には関係ないと思う人もいるかもしれませんが、
そんなことはありません。
事業目的は社会のニーズに対応しているか、目的達成に向けて
計画されている事業計画は適切か、事業は計画通りに実施されているか、
期待どおりの成果が生まれているか、これらの結果が事業改善の
ために適切に活用されているか…などを一つひとつ確認しながら
評価をし、将来につなげていくものなので、どのNPOにも効果的
なものなのです。
入門セミナーといえども、聞き慣れない単語が並び、難しい部分も
ありましたが、NPO支援に携わる参加者と意見を交わしながら
理解を深めることができました。
社会的インパクト・マネジメント評価については、みやぎNPO
プラザが発行する情報紙「One to One11月号」でもご紹介します。
ぜひお手に取ってお読みください。