NPO・市民活動団体のための会計初級講座開催
5月25日(金) NPO・市民活動団体のための会計初級講座を開催しました。
講師は長年の企業会計・経理経験を活かしプロボノとして活動する
「会計サポーター」の小野恵子さんです。
小野さんは県内各地のNPOに訪問し、会計のサポートをしています。
NPOの活動資金には、会費、寄付金、助成金などがあります。
これらは、この市民活動を応援したい!という支援者から「託されたお金」です。
支援者はそのお金がきちんと事業に使われているのか知りたいもの。
そのためNPOは、きちんとお金が適切に使われていることを説明する必要があります。
今回の講座では、初めて会計・経理担当者となった方が最低限知っておきたい
会計の考え方や基礎知識を学びました。
会計記帳の基本ルールとして、次のようなポイントが説明されました。
・記帳は必ず証憑書(取引の事実を証明する書類)をもとに行うこと
・そのため、領収書は必ず大切に保管すること(領収書は自分たちを守る盾(支払った証拠)です!)
・領収書がもらえないケースなどに備え、「支払い証明書」などを団体で作っておくこと
・「摘要」には誰でもわかる内容で簡潔に書くこと(文章にしない!)
・団体内で勘定科目一覧表を作り、それを変更するときのルールも定めておくこと
初めて会計を任された方にとっては、どのくらいの責任の重さがあるのか
不安になる方もいます。
記帳だけを担当するのか、現金管理もするのかなど、
それぞの業務内容によって責任の重さは変わりますが
会計担当者だけに責任が押し付けられることのないよう
現金出納帳などの会計書類には、経理担当者の印と共に
代表や理事など団体の責任者の「承認印」を押印する欄を設け、
定期的にチェックを受けることが大切とアドバイスがありました。
最後に、NPO法人会計基準に関する質問掲示板の紹介もありました。
「みんなで解決!質問掲示板」
日々の会計処理の悩みは、団体の事業により様々だと思います。
そんな時は専門家が個別に相談に乗るプラザの「会計税務相談会」もぜひご利用ください。
日々の会計を簡単にするコツは
「こまめに記録すること。大事なのは計算よりも整理整頓!!」です。
決算期に困らないよう、日々コツコツと頑張りましょう!
講座で練習問題として使った「NPO会計日誌」や、「NPO会計マニュアル」は、
みやぎNPOプラザ窓口で販売しています!
今後の講座情報については、みやぎNPO情報ネットを御覧ください。