7月1日のくりこま
7月1日、栗原市くりこまに行ってまいりました。
今回は6月14日の岩手・宮城内陸地震後の栗原市で活動するNPOからお話を聞き状況を知るための訪問です。
■みちのく伝創館
地域たすけあいセンターの設置されている、栗駒のみちのく伝創館を訪問し、NPO法人くりこま高原・地球の暮らしと自然教育研究所、くりこま高原自然学校の代表、佐々木豊志さんにお会いしました。
栗原市栗駒耕英地区で活動する、NPO法人くりこま高原・地球の暮らしと自然教育研究所も、今回の地震で大きな被害を受けました。活動拠点「くりこま高原自然学校」の校舎は倒壊。自然学校への道路も寸断され、ヘリコプターを使わないと移動できない状態になっています。そんな中、佐々木さんは地域の復興のために「くりこま耕英復興プロジェクト」を打ち出し、その活動を毎日ブログで発信しています。
(詳細はコチラ:豊志のくりこま高原物語)
佐々木さんは、白地に赤い文字で「がんばろう耕英!」と書かれたTシャツで登場。打ち合わせで忙しい時間の合間を縫って、お話をしてくださいました。この日は、栗原市との調整がうまくいかず、イチゴの搬出の日程が未定になってしまった日。地域の特産であるイチゴとイワナを搬出し、出荷することを地域の復興への足がかりにしたいことや、災害対策本部と地域たすけあいセンターの情報共有の重要性などを力強く話してくれました。
■くりこま高原自然学校・松倉分校
その後、自然学校(耕英寮)の仮校舎(松倉分校)を訪ねました。そこでは、スタッフの他に5匹の犬がお出迎え。
犬たちは、震災後ヘリで一時帰宅したときに、一緒に下山できたそうです。みんな元気に吠えていましたが、山に響くその鳴き声はどこか寂しげ。この犬たちも、山に帰って元通りの生活を願っているように聞こえました。
くりこま高原・地球の暮らしと自然教育研究所では、毎年恒例のくりこま高原パイオニアキャンプを今年も開催します。地震の影響でプログラムに変更はでたものの、それでも開催する意気込みに熱い思いを感じました。
◎くりこま高原パイオニアキャンプ2008 7/30~8/12
(みやぎNPO情報ネット イベント情報)
現在は、耕英地区に通じる道路の復旧作業が急ピッチで進められています。今はヘリコプターを使わないと入れない耕英地区ですが、人や車が自由に入れるようになった時にこそ、ボランティアが必要とされます。地域復興のために、ボランティアやNPOが本領発揮できるその時まで、人々が関心を持ち続けてくれるように、情報発信を続けていきたいと感じています。