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ターゲットは団塊世代

 2007年にいよいよ「団塊の世代」が定年退職を迎えます。企業を離れる団塊世代はNPOにとっても、人材確保のビッグチャンスになるはずです。団塊世代から見てNPO・ボランティアの分野はどう見えているのでしょう。どんなNPO・ボランテャアなら彼らにとって魅力的な目標になりうるでしょう。

 川柳結社のリーダーの一人でもある知人が「団塊世代を仲間に引き入れるのだ」と熱心に話していました。メンバーの高齢化を食い止め、水準の高い活動を維持するための有効な方法なのだ、と。NPO・ボランティアの世界に限らず、文芸団体にとっても団塊世代の定年は大きなチャンスと映っているようです。もちろん、団塊世代はビジネス分野のターゲットとしても、大きな市場を形成するとみられ、大きな期待を集めています。

 団塊世代は、価値観が多様だし、自分の考えも結構しっかり持っています。厳しい競争社会を生き抜いてきたタフさ、しぶとさも備えていそうです。「デジタル格差」の被害世代でもあった高齢世代と異なり、ITの洗礼も十分受けています。それだけに団塊世代を引き込むシナリオは、複雑で、魅力的な人々に向けた、念入りなものでなければなりません。NPOの側には、どんな工夫があるでしょう。